06/01 関東BLOCK at 渋谷 NUTS

関東予選レポート

DMC2008の口火を切る第1陣、応募段階からさまざまな駆け引きが繰り広げられ、結果的には昨年の応募を大きく下回る18名のエントリーとなった。しかし、ファイナル経験者のDJTAKAKI、諭吉、DJ BUNTAが繰り広げた代表2枠の争いは、誰かしら1名は脱落するという過酷なサヴァイバルレースとなった。

司会のダースレイダーが抜群のマイクさばきでスタートした予選、注目の3者に追随したのは、久々のバトル復帰で賑わせた440が4位、そしてリズムキープの安定感とテクニックで魅せたO-ishiが5位、オールチェンビで切れ切れのスクラッチスキルを見せた KEMURI THE DJが6位で予選を勝ち抜く。一方、注目の3強は、自らのスタイルをぶれる事無く前面に押し出した結果、DJ BUNTAがほぼ満点の29ポイントでトップ通過、つづいたのはDJ TAKAKIが23ポイントで2位、そして20ポイントで諭吉が3位につける。

迎えた決勝は、このバトルの空気を支配した3強に絞ってリポート! まずは、ヴィデオ審査の段階で1位を獲得していた諭吉。ハードコアヒップホップのイメージを覆し、意表をつくダンクラの選曲。ドナサマーのホットスタッフをタイトなドラム攻勢で決める。の、予定だったはず。ヴィデオ審査ではここからマイケルジャクソンのブラックorホワイトの強烈なボムネタを決めていた。しかし、本番の怖さというか、前半のネタで針飛びという試練が襲い掛かり、このクラシックになりうる良ネタの魅力を披露する事は適わなかった。

そして去年の日本2位、DJ TAKAKI。ロックとドラムンの邂逅で完全に一皮も二皮もむけた勢い、45回転を33回転にローダウンさせエレクトロ・ヒップホップ感の演出、何よりプレイを楽しむグルーブ感あるスタイルは、世界の舞台に必要なオーラを完全武装していた。

決勝のトリをつとめたのは、DJ BUNTA。ワードをつむぐその技術、オールドスクールな選曲の奥深さといい、ヒップホップ IQの高さに毎度驚かせられる。過去ネタを更にビルドアップさせ、魅せ方をわきまえたクールなB-BOY度数、ヒップホップに対する愛情をダイレクトにフロアーへ伝える。結果、開幕戦となる関東の頂点に立ったのは、常に関東2位に甘んじていたDJ BUNTAが23ポイントで優勝を決め、3P差でDJ TAKAKIが2位に滑り込んだ。ファイナルでの決着が期待される!

関東Champion DJ BUNTA 関東 2nd DJ TAKAKI
関東予選順位
順位 エントリー名 ポイント
1位DJ BUNTA23pt
2位DJ TAKAKI20pt
3位諭 吉14pt
4位44013pt
5位KEMURI THE DJ3pt

DJ BUNTA (23) 現代に蘇らせるオールドスクールの伝道師

一言:「みんなで俺の祝勝会に行きましょう!!!」

最新のスタイルに振り回されるDJ達に、音の鉄槌を食らわすハードパンチャー。年齢を疑うヒップホップクラシックの選曲、巧妙なワードプレイで聞かせるメッセージ、そして古き良きショーマン精神。4年連続でファイナルに挑む若きベテランが、凝縮したヒップホップショウを見せる!

インタビュー中、最もヒップホップという言葉を口にしていたのが印象的だ。18歳で03年のTeens DJ バトルでデビューすると、毎年必ず過去の自分を越えた進化を果たし、数々のバトルでその名を全国に響き渡らせた。DJバトルに興味を持ったきっかけは、やはり大会のヴィデオだった。

「ダンサーの先輩に見せられた、97年のDMC WORLDのSLYCEにやられて。あのボディトリックは、単純にカッコいいなと」

多くを語らないスタンスながら、頑なにヒップホップのあり方を追求した信念を吐き出す。

「音源はレコードでしか持ってないです、レコードの暖かさとか、針のノイズ感も含めて、ヒップホップだと思っている。それと、2枚使いも同じレコードを使わないってのがあるんです。違う素材を組み合わせた時に、こんなに面白く出来るって言う事に、ヒップホップの魅力を感じる」

何故リアルタイムで体験していないオールドスクールの選曲をするのか、ちょっと意地の悪い質問をしてみた。

「自分のツボにはまったとしか言い様が無いです。ドラム太い、ベース太い、MCのパワーもある。もう、単純にカッコ良いし、男らしい」

初めて地元・関東の頂点に立ッた彼にファイナルへの意気込みを聞いた。

「まずはミスをしないってのを前提に、完璧にプレイをこなせるようにしたい。それと予選では過去ネタも入れてたんで、新しいのも出来たらなと」

  • 2006 DMC Battle For Japan Supremacy 2nd
  • 2006 Shibuya No.1 DJ Championship Champ
  • 2007 DMC Battle For Japan Supremacy 2nd

DJ TAKAKI (21) 最強の破壊力で頂点に挑むターンテーブルロッカー

一言:「今年も危険な強烈ボムを準備中… 昨年同様に楽しむ!!」

落ち着いた雰囲気とは裏腹に、そのサウンドの破壊力は大会最強。観客の体を揺らせつづける、グルーヴィなDJイングに中毒者続出中!不動のスタイルは完成形に近づいた、昨年の2位を上回る実力は折り紙つき。腕組み・棒立ち厳禁、そのハードな音に身をゆだねろ!

大舞台で感情をむき出しにして、楽しそうにダンスミュージックの旨味をフロアに届ける。13歳からひたむきにターンテーブリズムの道を走り続け、DJに打ち込むため17歳で高校を中退して上京。05年を除く02年から07年までファイナル進出を果たし、今年で6回目という最も経験値ある脅威の21歳だ。しかし、本人はあまり公表したく無いと言う。

「04と06年に関しては記憶から抹消してます、スタイルを模索中だったんで。去年出場した事で、やっと自分の不動のスタイルを見つける事が出来た。毎年バトルに出場する事で、自分と向き合い続けてきたと思う」

さまざまな試行錯誤を繰り返し、人前にそれをさらし評価され続ける。今年のファイナルに向けてのルーティン作りに、ある変化が出てきたと言う。

「毎日ルーティンの事は考えてるんですけど、最近音源とかを作っていて、それがルーティン作りに役立ってます。音楽的レベルもあがるし、普通のターンテ−ブリストと違ったアプローチの仕方を考え始めてますね」

RIZEのベーシストKenKenのソロプロジェクトに参加するなどロック界でも活躍するが、やはりクラブフィールドを中心に活動して行きたいと願う。

「現場で一番フロアに響く音を考えると、市販のレコードを選んでいくのが今は性にあってる。ルーティンも、テクニカルな事も意識するんですけど、現場感というかフロア感というか、それはかなり意識してます。やっぱりルーティンで踊って欲しいですね」

  • 2007 DMC JAPAN Final Single 2nd
  • 2003 DMC JAPAN Final Single 3rd
  • 2003 Teen's DJ Championship Champ

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