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1999年7月30日....昨年度ディフェンディングチャンピオンのDJ
AKAKABE出場辞退 となったDMC JAPAN FINAL。全国から出場権を勝ち取った計10名のターンテーブリストによって、日本代表の座をめぐり熾烈な戦いが繰り広げられた。
そこには己が見出したスタイルと、価値観を賭けての究極のビートバトルだけが存在する。ターンテーブルとミキサーという限られた条件の中、テクニック・アイディアだけを武器に、どこまで完成度を高めるかが勝敗の鍵となる。
1回戦3分のプレイで半分の5名が決勝へと進み、優勝決定戦6分のDMCスタイルによって、1999年ニューヨーク世界大会への日本代表を決定する。
会場となったCLUB CITTA'は、全国から来てくれたターンテーブリストによって埋め尽くされた。“異次元空間”というコンセプトのもと演出された雰囲気は、詰め掛けたDJ達をステージに釘付けにさせた。
トップバッター....北海道からの熱きターンテーブリストTAMAが、このプレッシャーを押しのけるようにイントロをスタート。オープニングらしい選曲から、ジャグリングとスクラッチの複合技をそつ無くこなす。そこからジャグリングへと移行し、最後はスクラッチでしめるといった構成。センスの良さが随所に見られたが、完成度としてはミスが多かったように思える。 |
2番目は、昨年末に開催されたTeens
DJ Battleでいち早く出場を決定したDJ TAIJI。彼のプレイは技から技への移行が早く、テンポの良さが光る。音を抜く・詰めるといったバリエーションのあるジャグリングを武器に、パフォーマンスを味付けにプレイ全体の完成度を高めている。 |
そして3番目は、同じ兵庫出身で、関西ブロック2位
のDJ KEISUKE。グルーブ感を活かし、UPテンポなDJ KOOLのジャグリングをきめていく。最後はスクラッチでしめる感じだったが、やや時間配分にゆとりがなく、もう少しスクラッチを見せる余裕が欲しかった。
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そしてDMCの常連、その貫禄有るプレイからもはや全国区となったHinga−HIGA。技の詰めこんだスタイルで、音楽的にも才能を発揮できる数少ないターンテーブリストである。スクラッチに関しても、レコードを擦る側の独特な動きにより、オリジナルな音を聞かせてくれる。 |
そして本年度のITFで日本代表を決めたJapanese
Soldier −DJ KOU。エレクトロなネタ使いで、勢いの有る高速ジャグリングと速いトラックでのスクラッチを見せた。しかし時間配分のミスにより、シメのスクラッチが中途半端になってしまった。ジャッジにとって最後のプレイののミスは、どうしても悪印象につながってしまう。
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そしてHinga-HIGAを九州ブロックで破った実力者HIROKI。決して派手さはないものの、基本となるリズムキープ力の高さ・ルーティンの演出力の高さは日本のトップクラスにある。ターンテーブリストとしての実力と、そのオリジナルな作曲能力が心地よい。
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そして7番目は、関西ブロックを1位
で通過したDJ ZOE。R&Bを使った一味違ったルーティンは、ターンテーブルで作り出される生のREMIX
WORKを感じさせる。ただバトルでは、限られた時間内におけるタイトなプレイが今後要求されていくと思う。
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そして初出場にて、この舞台でのプレイを実現させた関東2位
のDJ TSURU。新世代の呼び声が高いプレイは、綿密なアイディアに裏打ちされたモノが有る。右手1本でベースラインを作り出し、縦フェダーを器用に使いこなす。経験を積む事で、今後のバトルシーンに確実に一石を投じる存在となるだろう。
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そして9番目は、96年度の日本代表のDJ
TAKADA。技のハメを正確にこなしていくルーティン完成度の高さ、そしてジャグリングの展開力は綺麗の一言である。信念のあるところに、良いプレイが有るのを証明したプレイを披露した。
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そして最後は、三味線ネタと楽器ネタを組み合わせ意外性の有るスタートを決めたDJ
KENTA。ネタ的には面白かったが、自分のやりたかった事を出せなかったのではないだろうか。
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DJ TAIJI・Hinga-HIGA・DJ HIROKI・DJ TSURU・DJ TAKADAの5名が決勝へ進出し、日本代表の1名枠を賭けて争われる。
審査員が声にしていたように、本年度は上から下までの実力が縮まってきている。技術が驚くほどに向上し、海外のトップDJ達のプレイが入手できるようになった現在、日本人としてのオリジナリティを示していかなければならない。
求められているのは、完成度の高さに加えて、メンタルの強さ・見せ方の上手さ・見るものの予想を裏切るプレイなのかもしれない。
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