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DMC JAPAN FINAL 2000 REGIONAL REPORT
[北海道・東北ブロック]
2000/5/4(Fri)
@青森MO'TIVE

Judge:
DMC JAPAN, GM YOSHI, DJ TATSUTA

1st DJ TAMA
最北のブロック予選は、ここ2年北海道のタマが代表を決めている。他の出場者にとっては、タマが大きな壁として立ちはだかる。その心的重圧感との戦いが緊張感を生み出していた。エントリーは12名、その内2回戦に勝ち上がれるのは5名。クレバの司会で、盛りあがりと熱気漂う中、先頭のDJのターンテーブルが回り始める。このブロックでは3人のDJに注目が集まった。1人目は弱冠17才のケンタロウ、頭のジャグリングでは1回転戻す音をはめこんだ正確なジャグリングと、分かり易い構成力で会場をわかせた。そして2人目はタマ、技の切れ目を感じさせ無いコンビネーションが光る。勢いのあるジャグリングでは、違う回転数同士をミックス。そして3人目はナカニシ、高速のジャグリングが持ち味の技巧派。音を一気に詰めこんだ爆発力は、決まればパワーを発揮できる。1回戦ではこの3者が僅差で固まり、勝敗は2回戦の3分間のプレイに持ちこされた。決勝でのナカニシは、全て得意の高速ジャグリングで構成。早送りする音を入れ込んだり、縦フェーダーを片手で交互に上下させる。やや技術に走り過ぎた分、リズムキープが崩れた。タマはここ1番での実力を発揮。全てジャグリングの構成で、ファンクなネタを45回転で料理する。キメ所では軽いパフォーマンスを入れ、観客をわかせまくった。とりをつとめたケンタロウは、2パターンのジャグルとスクラッチで構成。1回戦ほどのキレを見せることは出来なかったが、経験を積むことで、今後タマの強力なライバルとなるだろう。 結果としては、タマがこのブロック通算3回目の出場を勝ち取った。出場者の全体的なレベルとしては今後期待するところだが、バトルを楽しむ会場の雰囲気に大満足。青森はアツかった!

||[Result]||
1st TAMA(決勝進出)
2nd KENTARO
3rd NAKANISHI

||[参加DJ]||
●MAA ●DJ タナカ ●FUMIYUKI ●DJ KENTARO ●SEIJI ●DJ SOUMA ●REWIND ●DJ TAMA ●NAKANISHI ●S.SENCE ●DJ RYOICHI
 

[北陸ブロック]
2000/5/27(Sat)
@金沢CLUB GQ

Judge:
YUZE, KATSU

1st KEISUKE
進化していくという事は、絶えず破壊と創造を繰り返す事を意味している。DJは新しさをどう追及するか、そして見るものはどう評価していくか、これはバトルの永遠の課題だと思う。 5月27日、関東ブロック決勝が開催された同日、金沢で北陸予選が行われた。出場者は8名、ルールは2回戦の3分により1名の代表を決定する。まず3番目に登場した滋賀県からのナリに注目。前半部にバトブレの短いフレーズで展開させていく正確なジャグルに、ラスト1分のスクラッチで構成。リズムキープに抜群の安定感を見せ、高い基本能力を証明した。そしてこのブロックに波紋を呼んだ、4番目に登場のD-ROCK。最初は普通 のジャグルをこなしていたが、突如聞こえるはずの無いトーンノイズが..?後で聞いた所によると、ラインINとモニターOUTをつなぐ事でミキサー内にハウリングを起こさせ、そのトーンノイズにEQで音色を変化させていた。機材が吹っ飛んでしまうのを防ぐ為に縦フェーダーにストッパーもかけていた。(これ読んで試す人は要注意!)発明王エジソンの世界だが、その発想に観客からも驚きの声があがっていた。そして真打のケイスケ登場、昨年関西から代表を勝ち取ったファイナリスト。2回戦では、FUNKDOBIESTの“Bow wow wow”を使い、持ち味のグルーブ感を全面に押し出していく。フェーダーを一切使わないジャグル等、バリエーションの多さも光った。1回戦ではナリに分があったが、最後はオリジナルスタイルを持ち、その表情からも自信を垣間見せたケイスケが代表を決めた。  ターンテーブリズムの最終形は、いったい何処まで進むんだろう?そして今、その分岐点にさしかかっている..

||[Result]||
1st KEISUKE(決勝進出)
2nd NARI
3rd ARI

||[参加DJ]||
●TODANORI ●ARI ●NARI ●D-ROCK ●KEISUKE ●MASAMI ●KATSUYA ●SHIMOSUCK
 

[関東ブロック]
Aブロック:2000/5/20(Sat)
@新宿 STUDIO ALTA
Bブロック:2000/5/27(Sat)
@渋谷 VUENOS

Judge:
TA-SHI, MASUYAMA(DMR), 古川耕, 大前至, ハシム・バルーチャ

1st COBI
全国一の応募数があることから、本年度はテープ審査通 過枠を昨年の倍、40名として行われた関東予選。日程も2日間A・Bブロックとして行われた。応募総数は52名、テープ審査を通 過した40名を、A(5/20)B(5/27)ブロックに20名ずつ割り振り、各ブロックの上位 4名の計8名によって決勝戦を行う方式となった。 決勝戦では、昨年惜しくもジャパンファイナル行きの切符を逃したアイリーが、構成重視のルーティーンを披露。音の崩し方そのものや、スクラッチのハメ方に彼独特のこだわりが感じられるものだった。昨年のITF日本大会では、2位 という成績を残しているヒラカツは、まさにヒップホップスタイルといえるルーティーン。“You Know My Steez”を2枚使ったワードプレイのイントロから、ベーシックながらも非常に正確なジャグルに、ボディトリックを織り交ぜるなど、バトルDJ特有の“カッコよさ”が印象的だった。Aブロックを1位 で通過したケン-ワンは、得意の針を飛ばしてループさせるネタを使ったジャグリングと、送りや戻しを多用するスクラッチの構成。ボイスボコーダーのフレーズとシンセ系のトーンノイズを使い、EQで音を変化させていくエレクトロ調のイントロは、新しさを追求する彼の特徴だろう。サンフランシスコのゼブラレコーズの大会で優勝を決めてきたばかりのコビは、いやがおうでも注目を集める存在。コンパクトかつ正確な手さばきから繰り出されるルーティーンは相当の練習量 を連想させる。右手でブレイクをコスってビートを作り、左手はキーボードやパット系のフレーズを変化させ、縦フェーダーでカットしていく。このスタイルはここ最近、多くのDJ達が取り入れ始めているが、コビのそれはオリジナルな感性が感じ取れた。また自作スイッチで左右の音声を振り分けたりと、独自の発展を続ける彼の才能には今後の期待も大きい。毎年上位 入賞者が入れ代わる関東ブロック、本年度もジャパンファイナルには初出場となる2名を選出した。激戦区ならではの新陳代謝の高さが、このブロックの特徴だろう。そういった意味では決勝に残った他のDJ達も今後が楽しみなところだ。
||[Result]||
関東決勝
1st COBI(決勝進出)
2nd KEN-ONE(決勝進出)
3rd HIRAKATSU

Aブロックベスト4
KEN-ONE
HIRAKATSU
RYO
MUNARI

Bブロックベスト4
COBI
IRIE
SUGURU
RYUSUKE
||[参加DJ]||
Aブロック ●KOJI ●HIRAKATSU ●NOHRY ●DJ SHUN ●DJ MARTIN ●MUNARI ●NORI ●DJ KEN-ONE ●DJ 宮島 ●DJ KUDO ●DJ SAKAMOTO ●JIMMY ●TAKI 2000 ●ROB STARR ●CLIMB ●440 (YOSHIO) ●RYO ●DJ TSUVO ●KAZZY ●DJ FIXX

Bブロック ●HATANO ●ビシャモンクルー ●AK ●DJ SUGURU ●ISM ●DJ NAOYA ●アツシ ●DJ IRIE ●DJ YO-SUKE ●INO ●KG ●Q-MEN ●KIMI ●MOTO ●OKI ●ニッシー ●DJ BLU ●RYUSUKE ●COBI ●RODDY ROD
 

[東海ブロック]
2000/5/21(Sun)
@名古屋CLUB GAIA

Judge:
MICK, GM YOSHI, TA-SHI, TAKADA

1st AK
最大の激戦となった東海ブロック。昨年の静岡から場所を移し、初の名古屋での開催。代表枠1名に対して、40人近くの出場者が参加。本番の3分一発勝負で、約40人のDJがプレイするという事は、最近の傾向がはっきり出たのと同時に、オリジナリティ不足等の欠点という面 も浮き上がった。 皮肉な事に2会場連続でのトップをつとめたMAAは、前回そのプレシャーで本番のプレイに力を発揮する事が出来なかった。しかし、前半部からジャグリングを数パターンに崩した後、緩急をつけるようにドラムンベースへ移行させ、ラスト1分間アブストラクトにのせたスクラッチを見せた。前回の経験を活かし、大きなレベルアップを遂げていた。そして昨年も3位 に入賞したKATSU-MIXは、スロートラックにスクラッチをオンビートではめていき、音楽的なジャグリングに展開。途中45回転に音をチェンジさせるなど、技の構成・正確性には安定した力がうかがえた。そして29番目に登場のAKは、埼玉 からのエントリー。若くして98年度のファイナリストとなり、2度目のファイナル進出を狙う。プレイ全体を展開の早いジャグリングのみで構成、あくまで自分の得意技のみで勝負していく。ジャグリングには、音の構造的な理解が求められる。音の組み合わせ、音楽的なものといった意味で、高いレベルのジャグリングを聞かせてくれた。昨年の代表KENTAは、ネタ使いに新しさを見せ、効果 的にEQ等で技をはめたが、音のトラブルで悪夢のバトルとなってしまった。 全体的に場の雰囲気にのまれ、自分を表現できるDJが少ない印象を受けた。40人のDJスタイルがあっていい、ヒップホップの精神に何が見えたか? 何物にも縛られる必要なんて無いはずだ。

||[Result]||
関東決勝
1st AK(決勝進出)
2nd MAA
3rd KATSU-MIX

||[参加DJ]||
●MAA ●HIROMI ●SHU-DO ●KOJI ●TAKURO ●トリガー ●トッシー ●SHINGO ●KENTA ●浅見良信 ●NOJIMAX ●SHIMOSUCK ●C-MAN ●TOMMY ●KATSU-MIX ●AZZ ●CLIMB ●アツシ ●KEN-ONE ●ヨースケ ●モッキー ●AK ●ニシノ ●ANI ●SHIMO ●ISM ●NISSIE ●ワンツー ●D-ROCK ●KURIHARA ●TETSU
 

[関西ブロック]
2000/5/4(Thu)
@大阪 CLUB CORN

Judge:
GM YOSHI, SHARK, $HIN, ZOE

1st TAIJI
2000年度最初の地方予選大会となった関西ブロック、今年は22名がエントリーし、3分間プレイで1回戦を行い、10名に絞った上で3分間の決勝戦を行う方式となった。決勝戦に残ったDJのうち4名が関東からのエントリーで、関東勢の地方分散の傾向も感じさせる大会となった。 決勝戦ではファンキーなルーティーンを持ち味とするミヤケが、3分間をジャグリングのみで構成。縦フェーダーだけを使ったジャグルなどバリエーションの多さを印象づけ、タイトな構成も評価が高かった。昨年のティーンズで3位 だったT-Scrabble DJ'sのフル改めグーシャンは、Dn'B好きを自称するだけに、独特の音使いでジャグルからスクラッチへ構成。右手で正確にDn'Bのビートを刻みながら、シンセベースのフレーズを折り込んだリミックスに近いルーティーンは、審査員にも新しさを感じさせていた。またDMCではすでに常連となった同チームのタイジは目新しさや奇抜さはないものの、それを補って余りある豊富な経験値が多くの技の引き出しとして確立されている。複雑なポイントから勢い良くビートを送りだすジャグリングには、観客も思わず歓声をあげていた。関東からエントリーしたレイジは、右手でビートを刻みながら、左手でトーン音を送りやピッチコントロールで変化させる、所謂“新世代系”主体の構成。ルーティーン後半では16ビートの速さで縦フェーダーを交互にだんだんと下げていく繊細な技も見せていた。その他にも高いスクラッチセンスをもったショウや、タイトな構成のタクトなど見どころが多かった関西予選だが、全体的にジャグル/スクラッチ技術のレベルが上がっている昨今、勝負の明暗を分けるのはその技自体の構成や、音楽的な意味合いであることが明白になった大会だった。

||[Result]||
関東決勝
1st TAIJI(決勝進出)
2nd REI-Z(決勝進出)
3rd FULU

||[参加DJ]||
●TAIJI ●DJ MATSU-YASU ●TACT ●DJ SHIGE ●アツシ ●MASA ●MOTO ●DJ MIYAKE ●GUXIANG ●PEACE ●DJ SHOW ●DJ PANCHI ●DK 2KASA ●440(ヨシオ) ●APPLE-PIE ●KIMI ●ヨーヘイ ●DJ イエス・キリスト ●DJ REI-Z ●月影 ●DJ NARI ●HI-C
 

[九州ブロック]
2000/5/28(Sun)
@博多 decadent Delux

Judge:
GM YOSHI, MICK, TA-SHI, $HIN

1st SERA
九州大会の5月28日、この日遂に勢力図が塗り替えられる事となった。ルールは3分間1発勝負。出場者は13名と少ないが、全体的なレベルが恐ろしく高い。自然とヒロキ、ヒンガーヒガのHH対決に注目は集まる。しかしここに誤解はあった、強力な伏兵が頂点に立つ事になる。 沖縄からは、5人が出場。その中でも昨年チームで世界大会を経験したヒガは、更に磨きがかかった貫禄と、安定したプレイを見せつける。イントロをジャグリングで作りだし、その後のジャグルでも、右・左へと移行する短い間隔の中で、多くの技を詰め込んでいく。全体をニュージャックスイングでまとめる等、本人のこだわりを感じさせるプレイだった。そして本人達も良きライバルとして認め合う、福岡のヒロキが9番目に登場。玄人好みされるプレイスタイルを持ち、音の1つ1つのパートを使うのが上手い。1つの曲を仕上げる作業に近く、イントロから心地よいスクラッチで音を切り刻み、音のフレーズをはめていく。なによりもコミカルな動きにやられる、この男ホント面 白い! そして九州の大波乱は最後に訪れた。今年テンタクルスとして、チームでのエントリーも果 たすセラがトリをつとめる。昨年も九州の双璧に阻まれ、3位 に甘んじた男が化けた。微妙なレコードタッチで生まれる音は、オリジナルを充分に感じさせたし、その後の構成力・技術力・演出力は純粋にカッコ良かった。流行りのドラムンベースを、静から動へと流れを作り、自分なりの味付けで料理する。ホント3分間クッキングで、お腹一杯にさせて貰いました。 観客を無視しない、このバトルDJにとっては暗黙のルールが守られている。観客に対するアピールが、とって付けたような感じを受けず、自信から溢れ出す仕種の一つとしてカッコ良さを感じさせる。 九州恐るべし!充分に今大会の優勝に絡んでくるでしょう!

||[Result]||
関東決勝
1st SERA(決勝進出)
2nd HIROKI(決勝進出)
3rd HINGA-HIGA

||[参加DJ]||
●HA-TA ●CRAZY KAZU ●PIN ●HINGA-HIGA ●TAKA ●MAN MOO ●カネッチ ●KO-G ●HIROKI ●SERA ●HIDE ●SHUN ●MASA ●C-MAN
 
 
 

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